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【コラム更新】声に出して読みたい仏教とキリスト教withDKの日常(8/16)

第2話「魔法使いの嫁」とキリスト教。買い取られるという尊み

登場人物

兄目 葵(あにめ あおい)


マンガやアニメが好きな高校生。石本伝道師と一緒にウサギを捕まえたことがキッカケで、兎有留(とある)教会に出入りするようになる。石本伝道師にマンガの話をしていくなかで、自分のやりたいことに向き合っていくのだが……

 

石本 剛(いしもと つよし)


最近、兎有留教会に赴任してきた牧師見習いの青年。ウサギのラビーちゃんとミロを愛する34歳。葵と拓海からマンガの話を教わりつつ、たまに聖書の話しもする。過去には新興宗教の幹部候補生だったらしく……

ラビーちゃん


石本の飼っているミニウサギ。ミニといってもウサギの中では最大級に大きくなる種類。実は人間の言葉がわかる(しゃべることはできない)。性別はご想像にお任せ。

 

あらすじ

春。話すことが苦手なは、友だちができないまま高校生活のスタートを切ってしまった。落ち込んでいたところ、〈とある教会〉の牧師見習いの石本と出会う。大好きなマンガやアニメの話しならたくさん話せる葵は、石本にマンガを貸す約束をする。こうして葵は教会に足を運ぶようになるのだった。

第2話 魔法使いの嫁

 

 


「こ、こんにちは!」

 


「あ、こんにちは葵さん」

 


「約束のマンガ、持って来ました!」

 


「わあ、ありがとうございます。ラビーちゃんと遊んでいきますか?」

 


「はい!」

 

 


「ラビーちゃん、今日もかわいい〜〜」

 


「もふもふ(あっ葵ちゃんだ!)もふもふ」

 


「今日はどんなマンガを?」

 


「ファンタジーです。でも冒険モノじゃなくて、雰囲気がよくて……アニメ化もされました」

 


「ふむ【魔法使いの嫁】ですか」

 


「尊い感じがすごく良いんです……!」

 


「とうと……?もう少し、面白いポイントを聞かせてもらっていいですか?」

 

ネタバレ注意

この記事はネタバレを含んでいます。ネタバレが嫌な方は、原作を読んでからまた遊びに来て下さい!更新のお知らせを受け取りたい方は、

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あらすじ

◆ストーリー◆

 

物語の舞台は現代のイギリス。生まれつき人ならざるものを見ることができるため他人からも家族からも疎まれ、不幸と孤独にまみれて生きてきた日本人のチセこと羽鳥智世は、自暴自棄となり謎の男が薦めるままイギリスに渡り、闇のオークションに「商品」として身を委ねる。その会場でチセは骨頭の人外エリアス・エインズワースに500万ポンド(約8億5000万円)で落札される。

今までの人生について「良かったことなんて一度も無い」と言うチセに対し、「良かったと思えるようにしよう」と応えるエリアスは、チセが魔法使いとして大きな素質を持ったスレイ・ベガであることを明かし、自身の弟子にしつつ嫁にするつもりであることを告げる。

イングランドでの生活が始まった2人であるが、エリアスが弟子を育てることを快く思わないイギリス教会は、ペナルティとして2人に3つの案件の処理を依頼する。これらの案件を解決していく過程で、チセは自身と同様に不幸な境遇の人々と出会い、彼らの心を救う中で自身の過去とも向き合うようになる。
(引用:【魔法使いの嫁】wikipediaより)

 

 

価値がないのに大金で買い取られた

 

魔法使いの嫁、エリアス、チセ、出会い、買い取られた


「主人公のチセはですね、自殺を考えてたんですけど、エリアスが大金で買い取って優しくしてくれたことから変化していきます。疑いつつも、エリアスと家族になっていくんです」

 


「へぇ~、チセの変化の物語なんですね」

 


「そうです。私も、エリアスみたいな魔法使いが現れて私を買い取ってくれないかなーとか思っちゃったりして…ゆ、夢見がちなことはわかってるんですけど!」

 


「エリアスとチセは恋愛関係になっていくんですよね?タイトル【嫁】ですし……」

 


「うーん、一応そうなんですけど、そんなに恋愛色が強くないところもこのハナシのいいとこなんですよね。チセやエリアスの気持ちは恋愛的なものなんですけど、もう少し深いモノな気がします」

 


「深い、というのは?」

 


「恋愛的な愛というより“人間愛”的な感じですかね」

 


「ふむふむ。チセはエリアスに買い取られて、エリアスの『人間愛』に触れて変化していく……ということですか」

 


「そう言えると思います」

 


「……それはちょっと、キリスト教と似てるかもしれませんね」

 


「え!そうなんですか?」

 


「はい。キリスト教では、イエスという『救い主』がいて、“イエスの血の代価で、人間は買い取られた”と考えます」

 


「えっと……それって買い取られたらどうなるんです?」

 


「“イエスの十字架での死によって、私たち人間が罪とその結果(死)から解放される”と考えます。“罪の赦し”と言われることもあります」

 


「聖書箇所はここですね」

 

 

聖書

『……あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。……』
(コリント人への第1の手紙6章19節-20節)

 

聖書

『わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち罪過のゆるしを受けたのである』
(エペソ人への手紙1章28節)

 

聖書

『それは、人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くのひとのあがないとして、自分の命を与えるためであるのと、ちょうど同じである』」
(マタイの福音書20章28節)

 


「じゃあ、買われて幸せになるってことですか。チセと一緒だ……」

 


「ほう、やっぱりチセは幸せになっていくんですか」

 

 

チセの生きる動機は“エリアスが望む”から

魔法使いの嫁、エリアス、チセ、チセの変化

魔法使いの嫁、エリアス、チセ、キス、ヤドリギの下


「はい、幸せになってると思います。チセ、最初は自分が嫌いだったけどエリアスが望むから生きるし、魔法使いとして修行するし、友だちもできるようになるし……」

 


「ふむふむ」

 


「はあ、私にも現れないかなぁ……エリアスみたいに私を買って大事にしてくれる人」

 


「……もしかして葵さんは、ご家族との仲が悪いとか……?」

 


「え、いや。別に悪くないハズです。でも、もっとそのまんまの私を大事にしてほしいかなって思うことはあります」

 


「……そうですか。もしかしたら、葵さんと僕は似てるかもしれません」

 


「え、どういうところがですか?」

 


「僕も、いつも誰かに“僕という存在を必要としてほしい”って思ってましたから」

 


「石本さんもそんなカンジだったんですね。……今は、思ってますか?」

 


「うーん、今はあんまり思ってません。変わったと思います。たぶん、僕にとってのエリアスはイエスなんだと思います。だから『とりあえずイエスさまのために生きてみよう』って思いはじめて……それで、変わっていきました。幸せを感じることも増えましたね」

 


「へぇ……イエスって人はかっこいいですか?」

 


「見た目についてはあまり記録がないですけど、かっこいいですよ~。なんせ生き様がかっこいいですよね。エリアスはどうなんでしょう、このガイコツは取れる日が来るんですか?かっこいいですか?」

 


「いや、取れないです。たまに人間に化けることはありますけど」

 


「あ、ずっとこういうビジュアルなんですか!」

 


「そう、私も最初はちょっと厳しいかなと思ったんですけど、変に美形じゃないところがよさみを増させてるってことに気づいたんです!」

 

 

弱さを認めているエリアスの魅力

魔法使いの嫁、エリアス、チセ、嫉妬

 


「っていうか、エリアスの尊さについてもっと語っていいですかね!?尊み、尊みを言葉にして伝えたい、話したい、因数分解して手元において置きたい……っ!」

 


「葵さん落ち着いてください、聞きますから。その……とうと、み?」

 


「人外であり安定感があり自分の気持ちに無自覚 is 尊い。変に美形でないところがまた尊い。尊い、それしかない」

 


「エリアスは成熟したキャラクターなんですね、でも自分の気持ちには無自覚なところがある、と。それが良いと」

 


「そうなんです、そうなんです……ッ!“自分のことに無自覚男性キャラ”ってなんでこんなによさみがあるのかな、もう尊いが飽和してゲシュタルト崩壊しそうなのにうまく伝えられない語彙力」

 


「はーなるほど。エリアスが自分を見つけていくところも描かれてる作品なんですね」

 


「そういえば、聖書にも『自分のことがわからない男性』が出てきますよ」

 


「え!そんな人いるんですか!」

 


「はい。パウロという人です。パウロは各国の教会にたくさんの手紙を書いて励ましたり指導したりしました」

 


「(へぇ、聖書っていろんな人が書いてるんだ……)」

 


「ここですね、『わたしは自分のしていることが、わからない。なぜなら、わたしは自分の欲する事は行わず、かえって自分の憎む事をしているからである。』(ローマ人への手紙7章15節)。これはパウロがイエスの死・復活・召天後にローマにいるキリスト者に宛てて書いた手紙の一部です」

 


「パウロさんは『人間は自分の行動や心を自力で制御できない』ことが言いたいのでしょう。僕の友人にも、この箇所の鋭さにナットクして聖書を信じ始めた方がいます」

 


「こういうところに惹かれるクリスチャンがいるように、『己がわからない』という弱さを認める男性はどこか魅力的ですよね」

 


「そっか…そう考えるとエリアスに尊みを感じるのって、あるあるなのかも…」

 


「人間でも、弱点が見える方が好かれるという話があります。パウロはできた人でしたが、弱さを伝えることで周りの人と心を通わせようとしたのかもしれません」

 


「エリアスも、弱さが見えるから魅力的なのではないでしょうか。読むのが楽しみになってきました」

 

 


「なんか…私って意外とキリスト教のこと知ってたのかも」

 


『おっ、葵ちゃんがキリスト教に心を開きかけてる。仕事したね、石本さん』

 


「おお、そう思っていただけますか」

 


「あ、いえ!石本さんからしたら全然と思うんですけど!」

 


「いえいえ、確かに聖書は世界中で読まれていますから、多くの作品に影響を与えているはずです。マンガ好きな人は、気づかないうちにキリスト教のことを知っているのかもしれませんね」


「(やっぱり石本さんって不思議な人。こんなふうに言ってくれる大人いないよね…)」

 


「あっ、もうこんな時間!読むの邪魔しちゃ悪いですし、帰ります」

 


「お話できて楽しかったです。葵さんは、お話しが上手ですね」

 


「えっ、そんなことないです。だって、お母さんにもコミュ障を治しなさいって言われてるくらいで」

 


「コミュ障?」

 


「コミュニケーション障害です。下手です、私」

 


「そんなことないと思いますが…」

 


「い、いえ、そんなことあります。じゃあまた感想教えてくださいね!」

 

 


「お母さん、ただいまー」

 


「あらおかえり。今日は友だちできた?」

 


「えっ…(石本さんは違うか…)学校では誰とも話せなかった…」

 


「まったく…。あんたは茜と違ってネクラなんだから人一倍がんばんないとダメよ。今はコミュニケーション力があればどうにかなるんだから。今日も母さんパートの後輩に言ってあげたのよ」

 


「…(石本さんは優しいけどヘンだよね。だって私、お話し上手なんて母さんにも言われたことないし。好きな話ししてただけで、そういうのお話し上手って言わない)」

 


「(シューキョーの人だから優しいだけだよね。私はこのままじゃダメなんだ)」

 

 

ラビー’s 聖書ポイント!

今日のまとめだよ!…あおいちゃんのお母さん、ちょっと怖いよね!

 

  • クリスチャンがイエスを救い主だと信じるのは、「自分に価値がないにもかかわらず、大きな代償で買い取ってくれたから」という点も大きなポイントだよ。

  • パウロは大きな功績を残した人物だけど、そんなパウロにも至らないところがたくさんあったんだ。それを公表することで「神さまに頼ること」の大切さを説いたんだね。

  • 聖書はいろんな人が書いた記録や手紙をまとめた本なんだよ(成り立ちについてくわしくまとめ中)

 

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